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翻訳と音の数

通訳翻訳舎Author Position
コラム
2016年10月3日

言語について考える by 通訳翻訳舎

日本語から外国語へ、あるいは外国語から日本語への翻訳を行う場合は、言語の「音の数」の違いを知っておく必要があります。翻訳と音の数には、どのような関わりがあるのでしょうか。

日本語と英語は音の数が違う

映像翻訳で需要の高い日英翻訳ですが、日本語と英語は音の数が明らかに異なります。日本語の母音は、シンプルに「あ」「い」「う」「え」「お」の5つですが、英語の母音はなんと30近くもあります。

アルファベットは26文字ですが、それ以上に母音が存在するのは不思議なものです。英語は日本語とは違い、子音または母音同士の組み合わせによって、音が変化していく言語なのです。英語だと、「あ」に近い音だけでも数種類あります。

英語はたくさんの母音で言葉を表現するため、音のバリエーションが非常に多いといえるでしょう。逆に、日本語は音のバリエーションが少ないため、カタカナ読みで英語を覚えようとしても、正しく発音できないことが多いのです。

映像翻訳ならではの難しさ

映像翻訳は、資料である映像を見ながら登場人物の意図や伝えたいことを理解し、言語を直接翻訳していきます。近年では、チャンネル数の増加や動画配信サービスの登場により、映像翻訳のニーズは高まる一方です。

吹替や字幕の場合、日本語で表現できる文字数には限りがあります。洋画のセリフを日本語に直訳すると文章が長くなってしまうため、セリフの意図を変えずに音の数が少なくても伝えたいことの意訳ができるかどうかがポイントになります。

吹き替えなどになると日本語の母音を意識し、登場人物の口の動きに合わせた言葉で表現できるスキルも求められます。

通訳翻訳舎では、厳しいチェックを通過したプロの翻訳家を採用し、原文と訳文を相互チェックするクロスチェックまで徹底して実施しています。音声翻訳・ビデオ翻訳・放送翻訳・ニュース翻訳・字幕翻訳など、様々なご要望にお応えします。
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