用語集
通訳
つうやく通訳とは、ある言語で言われたことを別の言語に置き換えて聞き手に伝えるコミュニケーション技術です。
母国語、外国語ともに高い能力の他、文化的知識、教養など多岐にわたる高度な能力を必要とする専門職となります。逐次通訳
ちくじつうやく逐次通訳とは、話者が話した後に順次訳出していく方式の通訳です。話者の話は数十秒程度ごとで区切り、訳出を繰り返し行っていきます。最も一般的な通訳方法です。
同時通訳
どうじつうやく同時通訳とは、話者が話すのとほぼ同時に訳出を行う通訳方法で、通訳のなかでも特殊・高度な技術です。一般的に2-3人でチームを組み、15分程度ごとに交代で通訳業務を行います。
ウィスパリング通訳
うぃすぱりんぐつうやくウィスパリング通訳とは、方式としては同時通訳と同じく、話者が話すのとほぼ同時に訳出を行う通訳技術です。通訳を必要とする人が1名等ごく少数の場合に、その人のすぐ傍らについて、その人だけに囁くように通訳業務を行います。
会議通訳
かいぎつうやく会議通訳とは、ほとんどの場合同時通訳者によって行われる通訳業務で、通訳者は専用ブースに入り、ヘッドフォンを通して話者の声を聞きながら通訳します。聞き手もレシーバーで通訳の声を聞くことになります。
放送通訳
ほうそうつうやく放送通訳とは、主に海外のニュースを日本国内で放送する際の通訳です。通例、通訳者は事前にVTRに目を通した後に本番に臨みます。しかし緊急の場合には準備なしで行う場合もあり、これを「生同通」と言います。
商談通訳
しょうだんつうやく商談通訳とは、ビジネスシーンで欠かせない「交渉」の場で、お客様、相手方様のご意向を正確に把握して意図の伝達を担う通訳作業です。異文化の違い等の背景にも配慮しながら通訳を行います。
通訳ガイド
つうやくがいど通訳ガイドとは、外国人観光客の方に同行し、日本の文化や歴史を案内する職務を指し、通訳とは異なる業務です。その地域の社会や文化について詳しい知識が必要になる職業となり、正式名称を「通訳案内士」といいます。国土交通省管轄の国家試験に合格してライセンスを取得する必要がある職務です。
アテンド
あてんどアテンドとは、通訳を含め、お客様の移動やお食事などにつき添い、その行動が快適になるよう手を尽くす業務を意味します。
たとえば音楽家であれば演奏会、学者であれば講演など、お客様の来日目的をスムーズに達成できるよう、その行動を全般的にできるだけ快適にすることを目的としています。ナレーション
なれえしょんナレーションとは、話し方、話法、話術に通じたプロフェッショナルが、映画やテレビなどの媒体を通じて、音声での説明、語りによって意味の伝達を成立させる業務を指します。
音声録音
おんせいろくおん音声録音とは、プロのナレーターである必要はないので、ネイティブスピーカーが発話した音声データが必要などの場合に行われる作業を指します。録音スタジオの手配、音声データ編集作業も同時に承ります。
翻訳
ほんやく翻訳とは、ある言語で意味された内容を別の言語で表現する技術です。一般的に、ソース言語(sourcelanguage)をターゲット言語(target language)に翻訳する、という言い方がされ、まずターゲット言語のネイティブが訳し、それをソース言語のネイティブがチェックする、という手順を踏みます。翻訳業務には対象文書等の分析や調査等付帯作業が多く含まれ、従って原則的にクオリティは翻訳速度に反比例します。
1次翻訳
いちじほんやく1次翻訳とは、翻訳作業のうち、まずターゲット言語のネイティブが手掛ける最初の翻訳作業を指します。この1次翻訳のみで翻訳作業が完了することは原則としてありません。1次翻訳の成果物を、ソース言語のネイティブがチェックして初めて訳業が完成します。
オンサイト翻訳
おんさいとほんやくオンサイト翻訳とは、翻訳者がお客様の指定される場所まで出向いて翻訳業務を行う形態のことです。
社外秘の重要文書を翻訳する必要がある場合、翻訳者に直接指示を出しながら進捗を見たい場合、資料が膨大で社外に持ち出せない等に有効な作業形態です。また、取材VTRを見ながら内容を訳す映像翻訳業務などでも多用されます。出張翻訳
しゅっちょうほんやく出張翻訳とはオンサイト翻訳の言い換えになり、同じ意味です。なお「オンサイト(on-site)」の字義通りの意味は「現場で」または「現地で」となります。
校正
こうせい校正とは、印刷物等の字句や内容、体裁、色彩の誤りや不具合を確認し、修正する作業を指します。
翻訳業界にあっては、ネイティブチェック、プルーフリーディングなど複数の用語で同じ意味として使用されることが多いため、作業に当たっては、私どもでは、具体的にお客様が必要とされる作業内容をお聞きしています。プルーフリーディング
ぷるうふりいでぃんぐプルーフリーディングとは、ネイティブスタッフのチェックにより、文章の明らかな意味のとり違いや文法上のミス、不自然な表現などを修正する作業をさします。翻訳業界ではしばしば校正やネイティブチェックと同義で案内されているようです。作業に当たっては具体的にお客様が必要とされる作業内容をお聞き致します。
ネイティブチェック
ねいてぃぶちぇっくネイティブチェックとは、翻訳された文章を、第三者の目で不自然な点がないか確認し、修正する作業を指します。ネイティブチェックの場合、原文は参照せず、翻訳物のみをネイティブの目で見て修正します。
クロスチェック
くろすちぇっくクロスチェックとは、翻訳された文章を、第三者の目で、原文と翻訳物を照らし合わせながら確認し、不自然な箇所(訳文としての間違い、ネイティブが見た場合に感じる言い回しの不自然さなど)を修正する作業のことです。原文を参照しながら訳文を修正する点が「ネイティブチェック」との最大の違いです。
文字入力
もじにゅうりょく文字入力とは、たとえば紙の上でしか存在せず、データ化されていない文章などを、ネイティブの手によってデータとして打ち込んでいく作業です。
ルビ振り
るびふりルビ振りとは、外国語で書かれた文章や文字列に、カタカナなどで読み仮名を振る作業を言います。
スポーツ大会等で、外国人選手の名前の読み方を表わす、音声収録で台本に読み方を示すなどといった目的で利用されます。テープ起こし
てえぷおこしテープ起こしとは、録音された音声を文字に直す作業です。タガログ語ならタガログ語、ヒンディー語ならヒンディー語のまま文字にされますので、「テープ起こし」そのままでは翻訳にはなりませんので注意が必要です。